【画像SEO】アイドル運営向け「SEO対策としての歌詞投稿」【アクセシビリティ】
目次
楽曲が素晴らしいのに届くべき人に届いていない可能性
大半のアイドル運営が抱えている現状の課題
- 問題提起: 楽曲が素晴らしいのに、何も対策しないでいると、検索エンジンやSNSで新規ファンに届いていない可能性があります。せっかくユニークな、唯一無二の楽曲タイトルをつけていても、検索にかからなければ知ってもらうことが出来ません。その楽曲が、存在しないのと同じことになってしまうのです。
- 提言: 公式Xアカウントでの「歌詞画像のALT属性(代替テキスト)活用」は、低コストで新規ファン流入を増やす、今すぐ取り組むべきSEO戦略です。
I. 課題と目標:なぜ公式が歌詞を出すべきか
ライブで偶然聞いたあの曲、良かったな。を活かせていない
- 現状の課題: ファンは非公式の歌詞サイトを頼りがち。公式の情報が検索結果に埋もれてしまい、せっかく楽曲を検索しても公式アカウントに辿り着きにくい。
さらに言えば、非公式の歌詞サイトすら存在しない場合、歌詞やタイトルで検索しても全く引っかからない状況。
そういった状況では対バンライブなどで初めてパフォーマンスに触れて、「いい曲だな」と思って検索したとしても、その曲にたどり着けないまませっかくの出会いの機会を失ってしまう事になる。 - 目標: ライブで聞いた時に気になった楽曲タイトルや歌詞の一部、グループ名を検索した際、公式Xの歌詞ポストが検索結果の上位に表示される状態を目指す。
II. 提案:「ALT付き歌詞画像ポスト」の3つの効果
📈 1. 検索エンジン対策(SEO)による新規流入の獲得
- ALTの役割: 画像に貼られた歌詞を、検索エンジンは認識できない。ALTに歌詞全文を入れることで、検索エンジンに対して「このポストはこのタイトルの曲に関する歌詞情報である」と明確に伝えられます。
楽曲タイトルと歌詞、そして作詞作曲をした人物が誰なのかが全て結びついた状態の画像データになります。 - 直接流入: 検索結果で公式ポストが上位化すれば、非公式なサイトを経由せず、ファンが直接公式アカウントに辿り着く最短導線が完成します。
- 【特に重要】継承曲の検索最適化:
- 先輩グループなどから受け継いだ曲も、現行グループとして新規にポストし直すことで、検索エンジンに「この楽曲の最新・公式の情報は現行グループである」と認識させ、検索結果を最適化します。
これにより、すでに解散したグループや前身となっているグループの情報にたどり着く前に、現在活動している、新規ファンが最もたどり着くべきページを見つけることが出来ます。
- 先輩グループなどから受け継いだ曲も、現行グループとして新規にポストし直すことで、検索エンジンに「この楽曲の最新・公式の情報は現行グループである」と認識させ、検索結果を最適化します。
🖼️ 2. ブランディングとデジタル資産の構築
- 楽曲カタログの完成: 全楽曲を統一フォーマットでポストすることで、Xアカウント上に楽曲のデジタルカタログが構築されます。ファンが過去曲の歌詞を探す手間がなくなり、利便性が向上します。また、作詞作曲もクレジットすることにより、その人が有名グループの楽曲にも関わっていたり、今後関わる事になった場合、「あの人の曲なのか!」と結びつけることが出来ます。
- 所有権の確立: 歌い継ぐ楽曲であっても、「現行グループの公式コンテンツ」として資産化することで、グループのアイデンティティを確立します。
歌い継いだ曲であることや、継承元のグループに関する情報なども付加してリスペクトを表明することにより、正式な公認を受けたうえでの楽曲継承なのだというイメージが付きます。
これにより、継承元のグループのファンが、その楽曲を歌い継いでいる事を知った時に、「あの曲は自分の推しの曲なのに、何を勝手に歌っているんだ」というネガティブな感情を抱かせることを防げます。 - 拡散力の向上: 歌詞はファンが感情移入しやすいコンテンツです。ALT裏付け付きの公式画像は安心してシェアされやすく、自然なバイラル効果が見込めます。
♿ 3. アクセシビリティの確保
- 公平性: ALTテキストは、視覚に障がいを持つ方がスクリーンリーダーを利用する際に読み上げられます。
画像だけがポストされていても視覚に障がいを持つ方にとってはそれが何の画像なのか分かりませんが、ALT属性を付加することにより、この画像は誰々が作った、こういった曲の歌詞を表示したものなのだと理解することが出来ます。
これにより、全てのファン、ファンになりうる可能性を持った人に正確な歌詞を届けることができます。公式がこういった機能に対する正しい知識を持った運営なのだと表明することは、社会的な配慮としても重要です。
III. 導入は簡単!いますぐ始める方法
- 手順: 歌詞画像をデザイン → Xに投稿 → 画像のALT欄に歌詞全文をコピー&ペースト。
この際に、ポストの本文にはその楽曲に関する付加情報を書くのが良いかと思います。(継承曲であればその継承元のグループの情報、初めて現行グループのライブでお披露目した日の情報などもあるとより楽曲に対する解像度を上げる役割を果たせると思います。) - コスト: 歌詞の画像化は初回のみで、Canva等を用いれば作成自体もすでにある楽曲の歌詞情報をコピー&ペーストで作成が可能です。ALT入力も、画像を添付したときに表示される「ALT」ボタンを押して開いた画面に楽曲のタイトル、作詞作曲、歌詞をそれぞれコピー&ペーストするだけという手軽な作業です。
導入コストはほぼゼロで、すぐに開始できます。
まとめ:グループを勝たせるための必須戦略
- ALTを活用した歌詞投稿は、「楽曲を多くの人に届けるための、現代における必須戦略」です。
- まずは新曲1曲からでも、ぜひ試してみてください。
本当は推しグループにだけ独占で教えようかと思っていた情報ですが、こうして記事にすることでアイドル業界全般にかかわる問題であることを提起し、個人的に思っているだけの小さな戦略ではなく、あらゆるアイドルグループがこれを実践することにより検索優位に立てる、自分たちの楽曲を、その活動を正当な形で世に広めることが出来る重要なファクターであると思い、記事として書き残すことを決断しました。
推しには知って欲しいけどあまりたくさんのグループには知って欲しくないと思うくらい、かなりクリティカルな戦略だと思いますので、この記事を見つけてくださったグループ運営さんは是非実践して、グループを大きくするために活用していただければ幸いです。





