アイドル生命が危うくなる固定レスという名の劇薬

あなたのレスは、誰に向けられていますか? その一瞬の満足感が、実は現場の『更地化』を招いているとしたら……

そもそも固定レスって?

固定レスについて語るのにそもそも固定レスがなんなのか伝わっていなければ、誰にも届けることが出来ないと感じたのでこのセクションを追加しました。

固定レスとは、例えば歌詞の中で「君」とか「あなた」のような誰かを指定するような内容があって、そこに指さし等のジェスチャーが入る場合、それを誰か一人固定の人にだけ送るレスだ。

立ち位置が上手側なのにも関わらず、そのパートだけは相手が下手側にいようが後方にいようが特定の一人に送るので、周囲から見るととても不自然に映る。

その瞬間、目の前にいる人に送るレスや、センター担当による対0番へのレスなどは、同じ人がその位置をあえて選んで立ち続け、結果的に連続したとしても、それは『固定レス』とは本質的に異なります。この記事で問題提起したいのは、あくまで『場を無視した意図的な固定』であることを、最初にお断りしておきます。

固定レスをやめるべきたった一つの理由

理由はとてもシンプルで、とても残酷です。

固定レスを続けると、あなたのファンはいなくなります。

「減る」のではありません。「いなくなる」のです。

どうしてそうなるのか、ここから語っていきたいと思います。

自然なレス、出来てますか?

このような記事を書くと「自分がレスもらえないから僻んでいるんだろう」そう思われるかも知れません。

ですが、私は推しメンからしっかりとレスをもらえていますし、それを写真にも収めているので、見てもらえれば分かると思います。

推しメンに対して一切不満はありませんし、固定レスに関して危険だなと感じているのは周囲を見渡したときです。

まず、レスは自然であるべきだというのが私の持論です。

そのダンスやポーズをするときにちょうど目線の位置にいる人をめがけて目線を送ったりレスをして、それを受け取った人が「今日この場所にいて良かった」と嬉しく思えるのがいいレスだと思います。

不自然な固定レスはこの喜びを奪ってしまいます。

それどころか、「この位置はずれだったな」とまで思わせてしまうことになるのです。

不自然なレスに真っ先に気付く存在

特に撮可現場にいるカメコさんで、ある程度曲やレスのタイミングを理解している場合、「ここでシャッターチャンス」が来ると思って待機しています。

その瞬間、そっぽを向いて他の誰かに向けたレスをしていたら、「もうこの子にカメラ向けるのやめよう」くらいの事は思ってしまうのです。

最推しかどうかは関係なく、なるべく平等に目の前にいるアイドルにカメラを向けようとするのがカメコさんです。

にもかかわらず、アイドル側が誰かを贔屓するようなレスを送っていたら、敏感に察知します。

それくらい、シビアな目で全体を見ているのです。

ファインダーから覗いた先にはアイドルがライブパフォーマンスをしている。目の前でピントも合ってシャッターチャンスになるはずが、アイドルの視線も指さしも誰か違う人の方を向いている。 「押せなかった」というテキストが埋め込まれている。
※アイキャッチにもした、こちらの画像はイメージ(AI生成)です

『同担拒否』と同様の悪循環が

そして固定レスを続けていると、カメコさん以外にも周囲は徐々に気付いて「あの人がいるから自分がわざわざ応援しなくてもいいか」と思うようになります。

自分に向けられたコールは少しずつ減っていくでしょう。

『同担拒否』という言葉があります。

これはファン側が自分の推しメンを同じように推す人を拒絶して排除しようとする動きですが、固定レスを続けると同担拒否と同じような状態が起こります。

しかも、最推しかどうかに関係なく、フロア全体で起こってくるのです。

そのレスでファン、増えてますか?

まず最初に起こるのは「ファンが増えなくなる」状態です。

ライブパフォーマンスの他の部分をどれだけ一生懸命やっていても、レスが悪いとそれだけで「推し」には選ばれません。

先日こちらの記事で最推しに選ばれるための方法というテクニックを書きました。

オタクは、一生懸命なパフォーマンスに、「目が合った瞬間の笑顔」というほんの少しのスパイスを加えるだけでいとも簡単に堕ちる生き物です。

しかし、その逆に、「レスにおいて蔑ろにされる」事に関してはこの上なく敏感で、感じ取った瞬間、警戒態勢に入ります。

その後どう挽回しようとしても、一度ついたイメージはまず払拭できません。

その人は永遠にあなたを推しには選ばないでしょう。

思い浮かべてみてください、最近のライブで新たに自分を推しだと言ってくれる人は増えましたか?

特別な固定レス、気付けば「当たり前」に

固定レスをし始めて、最初の数回はオタクも喜ぶかも知れません。

ですが、オタクというのはとかく「慣れてしまう」もの。

始めは喜んでいた固定レスも、二回三回と繰り返すうちに「当然来るレス」に変わり始めます。

そして始まるのが「固定レスが来なかった」という不満です。

当然来るべきところで待っていたのに固定レスが来ない。

間違いなく特典会で文句を言いにきます。そして他界をにおわせるでしょう。

先に述べたように、固定レスはそれを受け取っている当人以外のファンを全て排除してしまいます。

そうなると、そのたった一人のオタクが離れてしまう=ファン人数0という状況が待っています。

そうならないために必死で固定レスを送り、たった一人に依存し続ける活動。

その間、他のファンは絶対に増えません。

そして、固定レスを欲しいがままにしているたった一人のオタク、恐らく長くても自分を推してくれるのは半年でしょう。

一人で特典会列を支えるのにも限界があります。

「また固定レスがなかった」「後ろの方にいたら見つけてくれなかった」「レスがやっつけだった」

どんどん要求はエスカレートしていき、様々な理由を付けて結局数ヶ月で離れるでしょう。

そのようにして他の人から散々レスを奪い、最後はあっさりとその場を去ります。

そして誰もいなくなった

こうしてファンの人数は0になりました。

冒頭で書いた「たった一つの理由」はここで判明します。

固定レスを続けた先に待っているのは必ずこの構図です。

だから、今誰かに固定レスなんていうくだらない茶番をしているそこのアイドルさん、今すぐやめて、もっと周りに目を向けてください。

正面で見つめてくれている人の視線に応えてください。

「この人さえいればいい」そんなのは幻想です。ましてや恋愛関係でもないのですから。

相手は他に興味の対象が見つかれば残酷なほどあっさり消えます。

そんな存在に振り回されないでください。

あなたの大切なアイドル人生を、棒に振らないでください。

何故かいつも過去形

固定レスについてオタクが語っているのを聞くことがあります。しかし、揃いも揃って「過去形」の話なのです。

「○○のグループの△△って子から固定レスもらってた」

詳しく聞くとそんなに推されていたオタクなのに出禁になっていたり他界していたり、その子との関係は完全に終了していて、他の界隈に行くようになってから過去の武勇伝として語るから毎回過去形なのです。

つまり、固定レスをもらうような関係はとにもかくにも短命で、武勇伝の材料にしかならないということです。

書いた責任は持ちます

この記事を読んで「自分達は違う」と思ったアイドルさん、固定レスをし始めて半年経ってもまだその人が現場にいたとしたら、是非SNSで晒してください。

謝罪の上、この記事は事実と異なることを認めて早々に削除します。

それくらい、冷静に分析して、自信を持ってこの記事を書いています。

固定レスでアイドル人生を台無しにしようとしている人が一人でも目を覚ましてくれますように。