チェキフィルムの値上げや品薄が続いていて、アイドルの特典会にも変化が出てきています。

私が通う現場でも、30秒券ではサインなしチェキか写メを選べたのが写メだけになったり、ファンがフィルムを持ち込める制度が始まったりしました。今までと同じ条件でチェキが撮れなくなったことを残念に思う人もいると思います。

ただ、私はこうした変更を、限られたフィルムの中で特典会を続けるための、各現場の工夫だと受け止めています。

この記事では、私が実際に見てきた各現場の工夫を紹介します。あわせて、写メの特典会の楽しみ方や、ファン側が準備できることもまとめました。新しい工夫を知ったら、この記事に追記していきます。

数日前にライブから特典会までの流れを解説する記事を書いた際、embellirのFAQの30秒券の説明が今のレギュレーションと違っていたので直しました。
その時に、「この変更も昨今のチェキフィルムの品薄・高騰が原因かもしれないな」と思い、慢性的に続くフィルム不足と、アイドル現場では定番になったチェキ撮影というものを見直すいいきっかけかも知れないと思いました。

チェキフィルムの値上げと品薄

4月にフィルムが値上げされた

富士フイルムイメージングシステムズは、2026年3月31日に、チェキ用フィルムの国内価格の改定を発表しました。改定日は4月1日です。

メーカーの出荷価格に対する改定率は、instax miniが約22〜27%、SQUAREが約8〜22%、WIDEが約3〜13%です。お店での値段がどれだけ上がったかとは、別の数字です。

理由として挙げられているのは、部材や原材料の価格、輸送コストの高騰などです。

増産の計画も発表されている

富士フイルムは2025年12月に、約50億円をかけてチェキフィルムの生産設備を増強すると発表していました。世界的な需要の伸びに対応するためです。

2026年春から順次動き始め、2026年秋以降にフル稼働する予定とされています。生産能力は、2025年度と比べて約1割上がる計画です。

ただ、増産の計画が発表されたからといって、すぐにどの現場でもフィルムが足りるようになるとは言えません。今の品薄がいつ落ち着くかは、私には分かりません。

必要な量を、普段の価格で買いにくい状況も

Xで「チェキフィルム」と検索してみると、直近でも「持って行くね」「ありませんか」といったポストがたくさん見つかりました。

ここからは私の推測ですが、品薄が長く続いていて、必要な量を普段の価格で買えず、転売品から買わざるを得ないような状況もあるのかもしれません。値上げに加えて、こうした事情も、特典会の運用を見直すきっかけになっているのではないかと思います。

各現場の工夫

ここからは、私が通う現場で見てきた工夫を紹介します。新しい工夫を知ったら、ここに足していきます。

【最終更新:2026年10月15日】

embellir:30秒券と新規特典を写メにした

私がよく通っているembellir(あんべりー)では、2026年5月2日から、特典会の30秒券が「写メのみ」になりました。以前は、30秒券でサインやコメントのないチェキも選べました。

この告知では変更の理由までは説明されていませんが、私はフィルムの使用量を抑えられる工夫として受け止めています。

公式の案内で変わったのは、次のところです。

  • 30秒券:写メのみ(スマホや一眼カメラなどで撮れる。そのほかの特殊な撮影機材は、その都度スタッフさんに相談)
  • ポイントカードの特典:30秒は写メのみ

これとは別に、初めて来た人向けの新規特典も、「30秒のトークとチェキ」から「30秒のトークと写メ」に変わりました。別の告知は見当たりませんでしたが、30秒の特典がどちらも写メにそろったので、同じタイミングの変更だと私は受け止めています。

一方で、サイン付きのチェキは60秒券で選べます。撮影したチェキにメンバーが後日デコレーションをしてくれる「宿題チェキ」も、別の券として用意されています。

2026年10月13日時点で私が把握している料金は、30秒券(通称写メ券)が1,000円、60秒券(通称チェキ券)が1,500円、宿題チェキが2,000円です。

写メは、撮るたびにチェキフィルムを使いません。短い30秒券を写メにして、チェキはサインを書いてもらえる60秒券や宿題チェキに回す。私は、限られたフィルムをチェキを大切にしたい人に届けながら、気軽にメンバーと話せる機会も残すための工夫だと受け止めています。

また、ライブ入場時のお目当てでembellirを指名する事によって、特典会の時にその日ごとの指名入場特典を受けられる、いわゆる「入特」という制度があります。
この入特もチェキフィルムが品薄になったタイミングで30秒写メが基本的な特典になることが多くなったと感じています。

入特も30秒の写メにすることで、限られたフィルムを使わずに済みます。ファンとしては、いつも通りお目当てで入場するだけで思い出に残る写メが撮れて、メンバーと話せる時間そのものに価値を感じてもらえる特典になったのではないかなと思っています。

embellirの特典会の参加方法は、こちらにまとめています。

(embellir(あんべりー)初心者ガイド・よくある質問(FAQ))

AZの理由:チェキフィルムの持ち込み制度

私が最近よくライブや特典会に参加しているAZの理由は、「チェキフィルム価格高騰に伴う今後の運用についてのお知らせ」を出して、「チェキフィルムのお持ち込み制度」を始めています。

お知らせでは、資材価格の高騰を売価に反映するのではなく、お客さんとグループの両方が恩恵を受けられる仕組みとして、この制度を導入したと説明されています。仕組みは次のとおりです。

  • お店などで買ったチェキフィルムを特典会ブースに持って行くと、現在2,000円で販売されている「コメント入り指名チェキ特典券」と交換してもらえる
  • 交換できるのは、1日1人1枚まで

ただ、持ち込むフィルムの枚数(1枚か、1パックか)や、未開封などの条件までは書かれていません。購入する前に、運営さんに確かめておくと安心です。

券の値段を上げずに、ファンがフィルムを用意することで、チェキを続けられる形です。

私自身はまだこの制度を実際に利用してはいませんが、買い物をしている時に店頭に置いてあるのを見かけた時などに「あ、これ買っていこう」とグループの事を思い浮かべるきっかけにもなる、とてもいい施策だと思いました。

工夫に共通していること

二つの現場の工夫は、形は違いますが、どちらも「フィルムの価格や調達の難しさに対応しながら特典会を続けるための工夫」だと私は受け止めています。

  • 写メを取り入れて、フィルムを使う券を絞る
  • 券の値段は変えずに、ファンがフィルムを用意できる形にする

フィルムの値段や品薄は、グループの努力だけでは変えにくい事情です。そのなかで特典会の形を変えるのは、悪いことではないと私は思います。同じように困っている現場の参考になればうれしいです。

写メの特典会ならではの楽しみ方

写メは、撮った写真が自分のスマホなどにデータで残ります。紙のチェキとは違い、あとから見返したり、加工したりしやすいのは写メのよさです。

embellirの現場は一眼で写メの撮影ができるため、ライブを撮影したカメラでそのまま特典会も撮影することが出来ます。私自身は基本的に特典会では一眼での撮影がほとんどです。
ツーショットを撮るときはスタッフさんにも協力してもらう必要があるため、シャッターを押すだけというところまで設定を済ませて渡しています。

また、ソロショットを撮るときは一対一なので、さながら撮影会をしているような気分になります。
背景を合成してデート風のツーショットにしたり、ソロショットにも小道具を追加して季節感を出したり出来るのもデータで残る写メの良い部分だと思います。

そんな背景加工などで写メという特典を楽しんだembellirの私服特典会のレポートは、こちらです。

(embellir主催ライブ~秋の私服特典会SP~)

ただ、写メならいくらでも撮れる、手間がかからない、というわけではありません。撮影の時間も、スタッフさんの手も必要です。何枚撮れるか、誰が撮るかは、グループの案内に従います。

残念に思う気持ちと、責めることは分けたい

チェキには、紙の写真が手元に残ること、サインやメッセージを書いてもらえることなど、写メとは違うよさがあります。チェキを大切にしている人が、選べなくなって残念に思うのは自然なことだと思います。

一方で、理由を確かめないまま、運営やメンバーを強く責めることは、避けたいと考えています。

条件が分かりにくいときに説明を求めたり、改善を希望したりすること自体は、悪いことではありません。伝えるときは、公式の案内を確かめたうえで、どの券のどこで困ったか、どうなってほしいかを具体的に伝えると、受け取る側も考えやすくなります。

意見の伝え方については、アイドルフェスの中断をきっかけに書いたこちらの記事でも触れています。

(ルール違反でアイドルフェスが中断|ライブマナーと運営の発信を考える)

ファン側が準備できること

写メの特典会に参加するとき

  • 自分のスマホなどで撮る形式か、誰の端末で撮るか
  • スマホの充電と、保存先の空き容量
  • 一眼カメラなどを使えるか。使う場合、誰が撮るか、どう準備しておくか
  • ソロかツーショットか、サインの有無、会話の時間、料金、撮れる枚数
  • 新規特典やポイントカードの特典も、内容が変わっていないか
  • 撮った写真をSNSに載せてよいか

一眼カメラでスタッフさんに撮ってもらう場合は、シャッターを押すだけで撮れる設定にしておくなど、撮る人の負担を減らす準備もしておきたいです。

特典会ではライブを撮影する時とはカメラの設定も違ってきます。

私が一眼で特典会の撮影をするときの設定についてはEOS 5D Mark IVでライブ撮影の記事で紹介しています。

ライブの撮影ルールの読み方は、こちらにまとめています。

(撮影ルールとマナー)

フィルムを持ち込める現場に行くとき

  • 交換できる券の種類と、1日に交換できる枚数
  • 持ち込めるフィルムの種類(instax miniなど基本的には現場で使っている物を確認)
  • 持ち込みの受付場所とタイミング

この記事に、フィルムのアフィリエイトリンクを置かなかった理由

この記事を書きながら、チェキフィルムのアフィリエイトリンクを置くかどうか、かなり迷いました。

フィルムを持ち込める現場に行く人や、チェキを撮りたい人が、記事を読んだその場で手に入れられる選択肢は用意したいと考えたからです。

一方で、心配もありました。一つは、品薄の商品のリンクが、転売を目的にした人に利用されてしまうかもしれないことです。もう一つは、リンクを貼ったあとに、リンク先が私の意図しない高い値段の出品に切り替わってしまうかもしれないことです。

そこで、まずは公式の値段と見比べられるように、富士フイルムの公式通販を確かめました。

(富士フイルム公式通販「チェキ専用フィルム 1パック」 https://mall-jp.fujifilm.com/shop/g/g16587294/ )

2026年10月15日に確認したときは、1パック(10枚入り)が税込990円でした。ただ、このときは在庫なしになっていました。

在庫があれば、公式通販で買うのも一つの選択肢です。ただ、公式通販で買うには、次のような条件があります。

  • 会員限定の商品で、フジフイルムメンバーズへの登録と、LINEでの本人確認が必要
  • 注文は、1人30日間で3個まで
  • カートの横に「あと5,000円で送料無料」と表示されていて、送料が無料になるのは5,000円以上の購入から

3個買っても2,970円なので、チェキフィルムだけでは送料無料の金額に届きません。

そのうえで、ほかの通販サイトの値段も見てみました。すると、私が見た範囲では、どれも公式通販の倍近い値段になっていました。

記事の中で「公式の値段と比べて、大きく高い出品は避けてほしい」と書きながら、その高い出品へのリンクを置くことはできません。そのため、今はこの記事にアフィリエイトリンクを置かないことにしました。値段が落ち着いたら、改めてリンクを置くか考えて、この記事に追記します。

フィルムを買うときは、まず上の公式通販で値段を確かめて、それより大きく高い出品になっていないか、販売元はどこかを確認してから購入してください。

券を買う前に確かめたいこと

特典会の内容は、フィルムの事情に限らず変わることがあります。久しぶりに行く現場では、券を買う前に、公式アカウントの固定ポストやレギュレーションの告知を確かめてください。分からなければ、物販卓で「この券で何が撮れますか」と聞くのが確実です。

特典会そのものに初めて参加する人は、入場してから特典会までの流れをこちらにまとめています。

(初めてのアイドルライブ・特典会|入場後の流れとチェキ会の参加方法)

チケットの買い方や入場までの準備は、こちらです。

(初めてのアイドルライブへの行き方)

まとめ

  • チェキフィルムは4月に値上げされ、品薄も続いている。増産の計画はあるが、すぐに解消するとは限らない
  • embellirは、30秒券と新規特典を写メにして、サイン付きのチェキは60秒券や宿題チェキで続けている
  • AZの理由は、ファンがフィルムを持ち込むと指名チェキ券に交換できる制度を始めた
  • どちらも、フィルムの価格や調達の難しさに対応しながら特典会を続けるための工夫だと私は受け止めている
  • チェキを残念に思う気持ちと、理由を確かめずに相手を責めることは分けて考えたい

新しい工夫を知ったら、この記事に追記していきます。

ファンとメンバーとの楽しい思い出を作る特典会という場所を維持するために、各運営さんが色々な工夫をしながら施策を考え、実施してくれているのを感じます。私自身もそれに合わせた楽しみ方を工夫し、無理のない範囲で供給にも協力しながら、これからもライブ・特典会で色々な思い出を作っていきたいです。

更新履歴

  • 2026年10月15日:公開(embellir、AZの理由)