粘土質土壌を救う黄金コンビ(籾殻燻炭×牛ふん堆肥)効果を最大にする手順を紹介。

土壌改良

元粘土質土壌の我が家の土は、土壌改良をしたことで豪雨でも水たまりが出来ないくらいの水はけ最高の土に生まれ変わりました。

玄関前の石畳の両脇にある土の様子。大雨で左側は全体が水たまりになっている。対して右側はほとんど水たまりにならず、水がしっかりと流れていることが分かる。
左側の土は未着手、右側の土は改良の途中

ガーデニングを始めてからまだひと月程度しか経っていませんでしたが、「これをやれば土が変わる」という明確なビジョンがありました。

今回はそんな「土を生まれ変わらせる」手順をお伝えしていきたいと思います。

土をリセット!ふるいがけ

先日書いた記事で、何はなくともまずは土をリセットするためにふるいにかけるべしという事を解説しました。

一度全ての土をふるいにかけて植物の生育を妨げる石を取り除き、リセットしてから土壌改良に着手する。

今回の土作りは本格的にこれを実践した初めてのレポートになります。

大きな石がなくなることによって、様々な植物の根を守ることが出来ます。

根菜類はせっかく実った野菜が割れてしまうような被害を防ぐことが出来ます。

鍬を入れた際に引っかかる石がなくなるだけでなく、植物を植えた後にもじわじわと効いてくるふるいがけ。

みなさんも庭に何か植えたいなと思ったらまずは土のふるいがけからスタートしてみてくださいね。

籾殻燻炭(もみがらくんたん)

ふるいにかけた土にまず最初に混ぜたのは、籾殻燻炭(もみがらくんたん)です。

稲を脱穀する際に出る籾殻を燃やさずに蒸し焼きにし、炭化させたものです。

籾殻自体でも土壌改良に使えるそうなのですが、燻炭にする事により分解が早まり、より早く土壌改良出来るそうです。

籾殻燻炭は炭化しているため、アルカリ性の性質を持ち、苦土石灰のように酸性に傾いた土を中和する効果があります。

ですが、私が籾殻燻炭に期待した効果は今回はこの部分ではありませんでした。

籾殻燻炭の保水性・排水性

籾殻燻炭は炭にするときに微細な穴がたくさん開きます。その中を水や空気が通り抜けるため、通気性や排水性が高まるそうです。

粘土質土壌改良においては水はけ、空気の通りやすさは命ですので、籾殻燻炭を入れることは私の中でマストでした。

もう一点重要なポイントが。

排水性だけが高まると砂のように雨が降ってもすぐ渇いてしまい、植物が根から水分を得られなくなってしまいますが、籾殻燻炭は水の通り道は確保しつつも、その内側に水を保っておくことが出来る優れた保水性も兼ね備えています。

この性質により、私がずっと求めていた「水はけはよく、でも渇きにくい」理想的な土に近付くと思いました。

微生物の住処(すみか)に

さらに籾殻燻炭に開いた微細な穴は、微生物の住処としても最適な場所になります。

言わば、ふかふかの土というタワマンを作ってくれる作業員さん達の、快適な寮を用意してあげるようなものです。

なんだか鋤き込むだけで土がよくなる予感しかしない、スーパーアイテムに思えてきませんか?

牛ふん堆肥

微生物の活力源としての効果

そして、籾殻燻炭で微生物の住処を用意したら、次は「まかない飯」を用意してあげなければ、土を団粒化してふかふかのタワマンにするための活力が湧いてきません。

そのための栄養をたっぷり含んでいるのが牛ふん堆肥です。

読んで字のごとく、牛のフンを発酵させて堆肥にしたものですが、これが微生物にとっても、植物にとっても栄養満点なのです。

植物の元肥(もとごえ)としての効果

以前肥料の大切さについて書いた以下の記事↓

の中で、「堆肥はふかふかの土を作るために微生物が消費してしまうので、植物の為には別で肥料が必要です」と説明しました。

ですが、この牛ふん堆肥に関しては栄養がたっぷりなので、土壌改良をしてもまだ植物のための栄養が残るほどだそうです。

そう聞いたらなんだかとても素晴らしい堆肥に思えてきませんか?

私には園芸の師匠と慕っている人がいるのですが、その方からも「牛ふん堆肥をやると植物がつやつやしている」と使用感を聞かせてもらい、まだ鋤き込みが出来る状態になっていないにもかかわらず、ホームセンターのセールで見つけた瞬間に手に取っていました。

【重要】籾殻燻炭と牛ふん堆肥を混ぜるタイミング

そんなスペシャルでゴールデンな籾殻燻炭と牛ふん堆肥の組み合わせですが、ちょっと気を付けていただきたいことが。

籾殻燻炭と牛ふん堆肥を同時に鋤き込んでしまうと、お互いの成分が反応してしまい、土中でガスが発生してしまうそうです。

そしてせっかくの有効成分がガスとともに失われてしまうとのことなので、タイミングには注意してください。

籾殻燻炭を鋤き込んでから最低一週間は空けてから牛ふん堆肥を鋤き込むようにしましょう。

そして、牛ふん堆肥も完熟しているものはいいのですが、モノによっては発酵が終わっていない未熟な堆肥が混じっていることがあります。

なので、牛ふん堆肥を鋤き込んでから植物の種まきや植え付けを行うのも二週間程度は空けた方が安心です。

改良した土の活用法とこれからの栽培計画

こうして1週間、2週間とステップを踏んで生まれ変わった我が家の『水はけ最高な土』。

次はこのふかふかの土を使って、いよいよ植物を育てるぞ!

となったのですが、改良が終わった時期はちょうど梅雨に入ろうとしている初夏の頃合い。

こんな時期に植えられて、しかも近年の厳しい暑さに耐えられる植物はあるのかな?

そう思って調べたのが先日書いたこちらの記事になります↓

この記事の中でも紹介した、にんじんとオクラを実際に種から買ってきて栽培することにしました。

実はこの記事を書いている時点ですでに土壌改良したふかふかの土への直播きと、ロックウール×メネデールという最強の発芽&観測環境への種蒔きと観察をスタートしています。

そんなにんじん&オクラの異なる環境への種蒔き、成長の記録は近日中に記事として上げてリアルタイムレポートをしていく予定です。

こちらもあわせてお楽しみに!

籾殻燻炭と牛ふん堆肥に関するよくある質問(FAQ)

籾殻燻炭と牛ふん堆肥は、普通の土に対してどれくらいの割合(比率)で混ぜればいいですか?

ガチガチの粘土質土壌を改良する場合、ふるいにかけた土に対して「籾殻燻炭を約10%〜20%、牛ふん堆肥を約20%〜30%」を目安に混ぜ込むのがベストです。土全体の3割〜4割近くがこれら土壌改良材に入れ替わるイメージで、深さ20〜30cmほどしっかり鋤き込んでください。

土壌改良が終わったあと、すぐに植物を植えたり種を蒔いたりしても大丈夫ですか?

牛ふん堆肥を混ぜてから、最低でも2週間程度は期間を空けてから植え付けを行うのが安全です。牛ふん堆肥の中に、まだ発酵が終わっていない未熟なものが混ざっている場合、土の中で再発酵して熱やガスが発生し、植物の根を腐らせてしまう(根の障害)リスクがあるためです。

なぜ籾殻燻炭と牛ふん堆肥を同時に混ぜてはいけないのですか?

同時に混ぜてしまうと、アルカリ性の籾殻燻炭と牛ふん堆肥の成分が反応し、土中で窒素ガス(アンモニアガス)が発生するためです。これにより、植物に大切な栄養分が失われるだけでなく、発生したガスが植物の根を痛める原因になります。必ず先に籾殻燻炭を混ぜ、最低1週間空けてから牛ふん堆肥を混ぜるステップを踏んでください。